yumemitainakokoroのブログ

重複障害者の夫であり父親の話

長男の失踪癖①

長男彼は4歳頃から迷子になる癖が

有りました、しかしこれがただ迷子では

なく、とても私を苦しめました。

当時は関東の都会に住んでおり

周りは車と人だらけです


初迷子は私と2人で時計の修理で

出掛けた時でした、迷子になる気配は

有ったので日頃から手は離さない様には

していましたが店員さんと話した隙に

あっという間に居なくなりました

まだ近くに居るだろうと探しましたが

見つかりません某電化量販店なので

広い人が多いので迷子届けは直ぐに出し

隈なく探すも見つからない


もう警察しか有りません


さて約6時間はたつ時でした私は探し周りと

何かに巻き込まれてないかと焦りと動揺に

最悪な事態を想像したりとクタクタに

なった時に警察から電話が入りました

○○警察署で保護されていますと連絡が

有りました、まず安堵しますが

その警察署は電車で40分位の場所でした


まだ4歳です!


人が多い為小さな子供が大人に付いて行けば

改札は通れてはしまいます。

本人には罪悪感などは微塵も無いので

意図も簡単でしょう

その駅は電車が多く止まっているので

彼は降りた様でした。

さぞかしワクワクしたでしょう


私は○○警察署に着き彼の顔を見るなり

泣きますが本人は、パパだ!と一言

笑いながら婦警さんと

お菓子を食べていました


事情を聞くと小さな子供が道路で

ウロウロしていると一般の方から

通報が有り保護されたの事でした。


下着に名前が書いて有ったので

迷子届けと一致して判明したでした。


警察の方は着ている服や身につけている

物には必ず名前を書いて下さいと

アドバイスを受け今後本格化していきます


警察署ではまたですか!と言われる

有名人になり

ここから彼の迷子武勇伝が始まり


私の精神が刻まれて行くのです、、

長男の拘り

長男は一見健常者にしか見えませんが重度の知的障害です成長と共に性格は穏やかになりましたが拘りは無論変わりません、現在の拘りは自動ドアです、見るだけなら良く有るかもしれませんが、、、

①ドアの動きを観察

②モーターの音から出る音全て

③ガラスの揺れを観察

④電源を切り自分で動かす

⑤普通のドアを自分で自動ドア

⑥見た自動ドアの動画を撮影する

⑦人に動画を見せる

⑧某自動ドア企業から頂いたシールを貼る

⑨貼り方に納得しないと辞めない

⑩学校でもやる

など自動ドア関係だけでもこれだけ

やります自閉症で有る彼の拘りとは周りや親は当然に拘りを受け入れて付き合うしか無いんだと16年間彼を育て思いました。

拘りを辞めろ!は彼に計り知れないストレスであり彼が辞めない事に私が怒りを感じていたらお互いにストレスの溜め合いになり何も良い事が無いからです。

初めて彼と関わる人が居れば私は先ず彼の障害や拘りを説明します見た目が健常者そのものなので初めて見る方は障害という言葉すら出て来ないからです私は障害者で有る彼を恥ずかしいと思った事が無いので誰にでも笑顔で説明します、彼の事を知って欲しいのと知的障害者を知って理解して欲しいからです。

聞いた方が説明されてどう思うかは未知ですが

隠す事は自分を追い込む事になるのだと

経験して思いました会社でしたが告白してからはとても楽になり思いました親も様々な経験を得て成長するのです。

さて自動ドアに戻りますが高校2年なので

支援学校に通っています、学校側も拘りを理解しているので自動ドアの電源を切り彼が手動で

ドアを動かす事を許してくれています。

教室の手動ドアにも某企業から頂いた

自動ドアシールを貼らせて頂き決められた

時間に約束してやらせて頂いています。

やりたくて言う事を聞かない事もしばしばありますがやらないと前に進めないので学校の理解と協力にはとても感謝しています。

某企業とは彼がどうしても自動ドアシールが

欲しくなりコンビニのドアシールを剥がしそうになり悩んだ私は企業に直接電話し事情を説明した所差し上げますと返答を頂きしかも翌日に本社から支店に連絡が行き支店長が自ら私の自宅まで届けてくれたのです、その対応に私は驚愕しましたが大手企業が話を誠実に聞き入れて即断対応する様は素晴らしい企業だと思いました、彼も大変に喜び支店にも挨拶に行き大好きな自動ドア会社と繋がりが出来ました、親が拘りを受け入れて対応していると、こんな事が有ったりするんだと勉強させて貰っています。

さあ今日も明日も自動ドアだな!